研修コース
TRAINING COURSE

[ ガントリークレーン訓練(オーダー型) ]

訓練の概要

習得させたい操作等に応じて訓練内容をオーダーメイドできるコースです。例えば、操作ミスや粗い操作が目に付くので安全操作の再教育をしたい、大型のクレーンへ更新するので対応できるように訓練をさせたい、などのご要望にお応えすることができます。
オーダー型訓練には、海上船形訓練を取り入れることもできます(1日単位)。この訓練では、バージ船上に小型の船を配備し、揺動環境においてデッキ及びホールドへの揚げ積みの操作を行い、傾転・旋回調整などの傾ぎ・揺れ・うねり等への対応操作を習得することができます。
OJTでオペレーターを養成している場合は、オペレーターが日々の作業で操作の疑問や不安を感じたり、特定の操作に苦手意識を持ってしまうことがありますが、これを早めに解消することが習熟への近道です。研修センターでは、作業に追われずに、実作業と同じ環境で訓練できるので、このコースを活用して、疑問や不安を解消し、安全・確実・丁寧な操作を再確認させることもできます。なお、点検整備部門の操作者に、必要な基本操作に限って練習させたい、などの場合も利用できますのでご相談ください(点検整備の技術指導は行っていません。)。

日数・時間数・受講費

日数時間数受講費
1~3日間6時間
(1日あたり)
42,299円
(1日あたり)
1~3日間6時間
(1日あたり)
44,187円
(1日あたり・海上船形訓練)

※受講費には、消費税を含んでいます。
※海上船形訓練を行う場合は、1日単位で下段の受講費となります。

定員

2名

受講資格

クレーン・デリック運転士免許を受け、オペレーターとして養成中の方。

訓練内容

研修内容決定の手順

  • 研修計画カレンダーをご覧いただき、ガントリークレーン(オーダー型)の実施可能期間からご希望の日程をご連絡ください。
  • 担当指導員が、希望される訓練内容(訓練の目的や習得させたい技能など)、受講生の経験・技量などをお聞きします。
  • ②の内容を踏まえ、指導員からカリキュラムを提案させていただきます。
  • カリキュラム案について、ご意見やご要望があれば調整をさせていただき、カリキュラムと日程を確定します。
  • 「受講申込書」と④で確定したカリキュラムを提出してください。

カリキュラム例は、こちらをご参考ください。

(参考)【訓練日数と受講生に応じた1人当たりの訓練(操作)時間の目安】

訓練日数 1日 2日 3日
受講生1名の場合 6時間 12時間 18時間
受講生2名の場合 3時間 6時間 9時間

※休憩、受講生の交代、訓練準備等に要する時間を含んでいます。

研修日程・コース申込状況

定員2名

令和6年度コース

回数 日  程 空き状況
5月27日(月)  ~ 5月29日(水)
6月24日(月)  ~ 6月26日(水)
7月16日(火)  ~ 7月18日(木)
8月26日(月)  ~ 8月28日(水)
9月17日(火)  ~ 9月19日(木)
10月28日(月)  ~ 10月30日(水)
11月25日(月)  ~ 11月27日(水)
12月23日(月)  ~ 12月25日(水)
1月14日(火)  ~ 1月16日(木)
10 2月25日(火)  ~ 2月27日(木)

使用機器

  • ①ガントリークレーン(18列対応)
  • 吊上げ荷重
    :50.4t
    定格荷重
    :40.6t
    揚程
    :36m(海側走行レール面上)
    アウトリーチ
    :50m(海側レール中心から海側へ)
    バックリーチ
    :15m(陸側レール中心から陸側へ)
    運転席
    : 3人仕様、冷暖房完備
    その他
    : 死角確認用カメラ及びモニター、荷役軌跡のドット表示機能
  • ②陸上船形(模擬船倉)
  • ホールド
    :5列3段3ベイ(段違いセルガイド装備)
    デッキ
    :5列
  • ③海上船形
  • ホールド型
    :3列1ベイ2段
    デッキ型
    :3列1ベイ1段
    ※ 写真は、フラットバージ船に積載した状態
  • ④ガントリークレーンシミュレータ
  • ⑤コンテナ等
  • コンテナ20ft・40ft
    タンクコンテナ20ft
    オーバーハイトアタッチメント
    ハッチカバー(2・3列用各1枚)

[ 受講者の声 ]

操作技能UP

 本船経験が少ない自分でも、ホールドに入れる操作ができたので、充実した2日間でした。現場のように時間に追われないので、落ち着いて繰り返し練習ができたことと、何よりノッチ操作を細かく教わることができたのが良かったです。【2日受講】

 荷役中は時間に追われ、手を止めて先輩に質問する訳にいかないので、自己流で何とかやってきた面もありましたが、安全を重視した操作を改めて学び直すことができました。初心者の段階で陸上船形を使った練習ができていれば、もっと早く上達できたのではないかと感じています。【1日受講】

安全意識・モチベーションUPと課題解決

 当初はテナー経験者だからという自信があったものの、別の難しさを痛感しているところだったので、この訓練を受けて手応えを感じることができ、一流のガンマンを目指したい気持ちがさらに高まりました。【2日受講】

 私の癖を指摘し、改善点を見出していただけたので、苦手操作も克服することができました。運転の仕方だけでなく、安全に対する意識も変わり、大変いい経験になりまいた。【1日受講】

受講後は丁寧な操作を心掛けるように

 基本的な操作の再教育を受けて、安全意識を高め、共同作業者に目を向けられるようになってほしい、という思いで、港湾技能研修センターに相談・オーダーし、課題解消のためのプログラムを提示いただけました。センターで事故事例や経験談を聞けたこと、また、現場ではできない片吊りの再現なども体験できたことで、改めて気を引き締め直してくれたようです。ノッチ操作に荒いところもあったのですが、丁寧に指導していただけたようでありがとうございました。〔受講事業者【2日】〕

操作技能とモチベーションUP

 風・波とも穏やかで海上船形はあまり揺れなかったけど、自分のようにまだ十分な経験がないレベルではいい練習になったし、特にノッチ操作、地切りについて丁寧に教われたのが良かった。1日があっという間で、もう少し長く練習したかった。早く上達したいので、会社に戻ったら、これからはもっと乗らせてほしいと要望したいと思います。【海上船形訓練】

社内教育の補足として

 内航船を中心に本船経験は積んでいるものの、試行錯誤しながらやっているところが見受けられるのですが、社内では十分指導するだけの余裕がないため、今回受講させました。日頃の疑問や迷いを受け止めてもらい、本人も納得しながら一つ一つ解決できたと聞いています。技術的な面だけでなく、メンタル面でもステップアップできたようです。〔受講事業者【海上船形訓練】〕